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「10分切った! パパ、病院!! 病院!!」
旦那に病院への連絡とタクシーの手配を頼み、ただひたすらに痛みに耐える私。
陣痛って不思議なもので、本当にちゃんと10分なら10分間隔で波が来るんです。
それでももう痛みに耐えているだけで疲れるわけで
「タクシー来たよ! 歩ける?」なんて旦那に言われ
タクシーに乗ろうとするも、そこまでの道のりすら遠く感じるわけで
まるで生まれたての子鹿のように、腰をさすりながら
少しずつ、少しずつタクシーへと歩き始めました。
家から病院までは遠くなく、歩いて行ける距離だったため
タクシーもすぐ病院に到着。
てっきりすぐ診察かと思いきや、まず通されたのは入院する部屋でした。
当時その病院では無痛分娩はできなくて、病院を変えようか迷ったくらい
痛みに弱い私。
医師は「無痛じゃないと嫌? 大丈夫よ、みんな無痛じゃなくても産んでるんだから?あなたも大丈夫よ!」なんて言われてごまかされた感はあったのですが
のちに、この病院が「無痛分娩はじめました」と冷やし中華のように
宣伝していたときは、絶対零度の怒りがこみ上げて来ました。
そんな私を気遣い、せめてもと個室を旦那が取ってくれていたので本当にそこは助かりました。
病院のベッドで痛みに耐える→開放される→痛みに耐える→開放される
このときには間隔は7分くらいと短くなっていました。
看護婦さんが「朝食です」とたまたま朝食前の時間に病院に入ったので
朝食を持ってきてもらい、痛みに開放されたときは
はなまるマーケットを見ながら、もぐもぐと食べていたら
コンコンっ
病室をノックする音が。そう「あと一週間はないかもね?」と言ったあの先生が来たのです。
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