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もうここまで来ると自分の力で歩けず
ただただひたすら痛みに耐えるのみ。
そんな私に「診察室行きましょう」と看護師さんがお迎えに。
「歩けますか?」という問いにも
首を横に振ることでしか、返答できないくらいでした。
車いすに乗せられ、いざ診察室へ。
この診察室が実は罠で。
通された診察室が、まさかの待合室に一番近い部屋だったという。
なので診察室に入る前に「痛い痛い痛い痛い痛い」と叫びながら運ばれる私の姿を
え?という目で見る妊婦さん達。
いま思うとなんて罰ゲーム?という展開でしたが
そのときはそんなことすら気にできる余裕すらありませんでした。
なんとか診察台に上り、診察を開始すると
医師もびっくりする結果に!
「もうね、子宮口が9cmひらいているよ! もう産まれるね」
医師は慣れっこなので、本当に淡々と説明してくるのです。
9cm? は? つまりはどういうわけ?
もう痛みで冷静さを完全に失った私は、何一つ医師の言葉を理解できていなかったと思います。
診察台を降りるころ、ちょうど痛みの波が比較的落ち着いたころで
そのまま診察室へ移動。
「もう産まれるから分娩台に行きましょう」
という医師に「すみません、もう痛みに耐えられないので帝王切開に変更していいですか?」とこの期に及んでまさかの変更願い。
「でも、もう産まれるよ」
と私を諭す先生。しかし医師よりも固いその意志。
そしていいタイミングで来る陣痛の波。
あまりの痛さに、診察室の床に倒れこみ
本当にのた打ち回りながら
「先生??助けてください??????!!!」
世界の中心で愛を叫ぶの主人公のように大声で叫んでいました。
きっと待合室にも響いていたんでしょうね。
診察室からまた車いすで移動するころ、色々な待合室にいた方全員の
視線をいただきまゆゆしちゃいました。
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