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【越えられない壁】
一体何の為に人は生きている?
何の為? 誰の為?
自分の為だろうか?
他者の為だろうか?
何の為でもなく
誰の為でもなく
生きているのは
生きていないのだろうか?
自分の意志を伝えるでもなく
ただそこに“居る”のは
生きていないのだろうか?
ではただそこに“居る”人々が生きているのを証明する為、
自分の存在理由を見つけなくてはならないのだろうか?
それこそ、何の為に。誰の為に?
理由がないという事は、罪だろうか?
罰せられるべきものだろうか?
過ちは罪に変わり、罪は罰により報いを受ける。
なぜ私達(僕達)は、生きる道を選んだのだろう?
これが、“運命”だろうか?
人は生を受け、運命を背負い、終わらない罪を罰せられながら生きるのか?
その先にあるものは一体何であろう。
死 極楽 安堵 光――
そうまでしてたどり着いて、幸せ?
苦しみ、生き抜く事が?
果たしてそうだろうか?
人はすぐに本気になれる。
しかし、同じようにして本気で嘘をつく。
自分の人生までもを、嘘にしてしまう。
そして、それを“幸せ”という。
嘘の幸せ。
では幸せとは?
人々が望む幸せとは何だ?
富? 名誉? 地位? 愛?
その全てが偽りなのだとしたら私達(僕達)はどうなるのだろう?
いずれ遇う“死”さえも、偽るのか?
望むから、不幸なのか?
望まなければ、幸福だろうか?
越えられない壁。
私(僕)の越えられない壁。
「悩み、苦しんで、生きろ」
そんな神を憎んだ。
「神などいない」
そんな言葉に怒りを覚えた。
現 実 逃 避
逃れたかった現実。
居なくなれたら、どんなに楽だったか。
『救いなどない』
所詮それが人生だから。
しあわせ、シアワセ、幸せ
幸せって何だ?
それでも、私(僕)は
まだ ここに“居る”
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