《第10章・想いの向こう側…②》

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『きゃっ、…来ないで!』制服のスカートをなおしながら美和は両手を後ろへと出しながら、ベッドの端へと下がっていくが。 冷たく笑いながら松本はネクタイを緩め取りテーブルへなげ、ワイシャツのボタンもひとつ外した。 美和はその間にベッドから降りて玄関へと逃げ、ドアチェーンを外そうとしていた。 タンッ!松本が後ろからドアに両手をつき、逃げられない美和は松本の方を向いた。 『鍵だけじゃすぐに開けて逃げるもの、ドアチェーン…かけておいて良かったわ(笑)』 『ひどいっ!』 『逃げようとするからよ、さぁ、質問に答えなさい。勘違いするってどういう事!?』 『そんな事に答えるつもりはないわっ!私を帰して』『質問に答えるまで、か・え・さ・な・い』 反論しようと口を開いた隙に、松本が乱暴にキスを。『ん…』 口を離せば反論されるから、松本は小さく息を吸ってまた美和にキスを続けた。今日これで何回目?っていうくらいまた松本は美和を抱き上げ、ベッドへ近づいて投げた。 『きゃっ』 美和が手と足を使って後ろに下がろうとするが、松本が美和をベッドの隅に追い込んだ。 『手間をかけさせないで』松本は右手で美和の左手首を持ち、美和がベッド角や壁で頭を打たないよう左手でガードし、美和の体をベッドの真ん中に移動させる。 『嫌っ!私を帰して!』 『じゃあ、サッサッと質問に答えなさい!簡単でしょ(笑)その1、勘違いするとは?その2、H高に転校するとは?』 美和が黙って横を向くと松本は制服のリボンの結びめをほどき、ネクタイのあるテーブルへ放った。 『返してっ!』 『答えるまで返さない、どうする?答えないとひとつずつブラウスのボタンを外してくけど?(笑)打撲の度に美和の制服のブラウスを少しだけ脱がせて…湿布が必要か何回か見た事はあるけど。患部を診る為に少しだけ脱がせるのと、そのつもりで脱がせるのとでは気持ちも違うものよ(笑)』 『な…何言って』 『答えたら何もしないわよ、美和が逃げたりするからこんなに手間がかかるんでしょ』 『答えたくない!何もされたくない!』 『じゃあボタンをひとつ』言葉どうりに松本は美和のブラウスのボタンをひとつ外した。 『嫌っ!』 美和は逃げ出そうと体を横向きにしようとしたが、下半身を両膝で挟まれてしまう。 『事務所でも思ったけど、こういう時に体をねじってると余計に帰したくなくなるってわからない?(笑)』『私のなんか…』 !!
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