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【あなたにとって大切な人は誰かしら?】
彼女いるから想っちゃいけない…
愛されるあの人がうらやましくなるから…
美和はまた寝不足の朝を向かえた。H高には昼から行く為に、お父さんお母さんはお昼で仕事から帰ってくるんだ。
朝睡魔がきてギリギリまで眠って慌てて制服に着替える。
『美和っどうしたの?今日は、聞いてるのか聞いてないのかわからない感じで。美和が決めなきゃ意味ないでしょ』
『結論を急がなくても』
『だって寮に入るなら買い物だってしなきゃいけないのよ』
『少しボーッとしてて…寮に入ったら1人で通学しなきゃいけないわけだし明後日1人でH高まで行ってみる』
『美和…』
『案内してくれた先生7月いっぱいいてくれるわけだし、お父さんお母さんに休んでって言えないからね』『美和お母さん半日くらいシフト変わってもらうわよ』
『何とか行ってみるから』指摘される程にすぐに返事が出来ないでいた。
情けない私ダメダメじゃない…
夕食はお父さんの提案で定食の旨いらしい店に寄り済ませる事に。
『美和ちゃんH高どうだった?佳那子より』
『今、夕食食べてます。後2時間後くらいにメールします、美和』
家に帰りお風呂も済ませベッドに入り佳那子さんへメールを打つ。
『H高答えがまだ出なくて、今日みたいにお母さん達に仕事休んでもらう訳にいかないから…今度は1人でH高に行ってみるつもり。ダメダメな私です』
『今、電話して良い?』
大丈夫です、とメールすると電話がかかってきた。
久しぶりの佳那子さんの声が嬉しい。
『ダメダメな私、って書いたわりに元気じゃない』
『私独りっ子だから佳那子さんがお姉さんみたいで嬉しくて、声に出ちゃうみたいです(笑)』
『あらぁ、お姉さんだなんて嬉しいわぁ(笑)あたしは上に兄、下に弟だから…妹が欲しかったわ(笑)小さい頃から妹が欲しくて…望んでもうまくいかないものね(笑)H高悩むくらいなら行かない方が良いわよ』
『………』
『拓也はなんて?』
『怒らせて以来電話もメールもしていないからわかりません』
『拓也から電話ないの?…まったくバカ拓也なにやってんの…』
『怖くて話せないのも本音です』
『あたしに話すみたいに話せないの?』
『【あんたをめちゃくちゃにしてやりたい】とか言われたら怖くて話せない』
『大丈夫、拓也も大人だから信じてあげなさい』
『めちゃくちゃにってどういう事ですか?』
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