灰かぶりの花嫁のなみだ

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1⃣0⃣ その頃でありました。 下田市から家出をしまして名古屋で暮らしているアタシは、つき奈ちゃんが暮らしているマンションの部屋に一時的に滞在をしていましたが、名古屋市内のデリヘル店の中にあります女のコが使っている個室の待機部屋にいることが多くなっていましたので、そろそろ新しい部屋を借りようかと考えていたのでありました。 名古屋には、アタシの家の身内がひとりもいない上に親しい友人知人はひとりもいない… つき奈ちゃんは女子大に入学後は何かと予定が立て込んでいますので、あまりアタシと話をする時間がありませんでしたので、アタシは孤独な状態になっていたのでありました。 そんな中でアタシとつき奈ちゃんは、栄3丁目のプリンセス大通りにありますカフェテリアに行きまして、コーヒーをのみながらお話をしていたのでありました。 アタシは、つき奈ちゃんにあまり長居はできないので部屋を借りてひとり暮らしをしようと思っているの…と伝えたのでありました。 つき奈ちゃんは、アタシが部屋を借りてひとり暮らしをすることを聞きまして『アタシからも話があるのだけど…』と言いましてひとくちコーヒーをのんでからアタシにこう言ったのでありました。
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