灰かぶりの花嫁のなみだ

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朝8時10分頃でありました。 アタシと姉と父が出勤をしましてから数分後に、母はチャンスと言う表情をしまして玄関のドアを閉めたのでありました。 この時、家の中には母と祖父のふたりきりになっていました。 祖父がこたつで寝ている時を見計らいまして、母はグレーのカーディガンを取りまして横になりました。 その時に、祖父はこたつにもぐりこんで母に抱きついてきたのでありました。 「義父さま…」 「しほさん…息子と孫は出かけたよね…」 「ええ…チャンスよ…」 「ああ…しほさん…」 祖父は、母が着ている白のブラウスのボタンを外した後にふくよかな乳房に甘えていたのでありました。 「義父さま…」 「しほさん…わし…さみしいよ…妻を亡くしたから…さみしいのだよ…」 「よしよし…さみしかったのね…よしよし…」 母は、アタシと姉と父が出勤をしていることをいいことに祖父と関係を持っていたのでありました。 それから1時間50分後のことでありました。 アタシは、母方の親せきの運送会社で働いていましたが、職場の人間関係にたえきれなくなりまして職場放棄をした後に泣きながら家に帰ってきましたが、家のドアが中からカギがかかっていましたので閉め出されてしまったのでありました。 おかーさん… 開けて… お願い… 家のドアを開けてよ… アタシ… とてもつらくて悲しいのに… どうして開けてくれないのよ…
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