灰かぶりの花嫁のなみだ

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2⃣ 2012年3月17日のことでありました。 姉とゆういちろうさんの挙式披露宴は大安吉日の6月の第1日曜日に下田東急ホテルにて挙げることが決まりましたので、新生活の準備と挙式披露宴の打ち合わせに夢中になっていたのでありました。 アタシは、3月2日から母方の親せきの運送会社に出勤をすることがつらくなりまして、会社をやめかけていたのでありました。 母は、会社をやめかけているアタシに対しまして『ハローワークに行って、仕事を探してきなさい!!面接の申し込みをして、面接を受けて採用をもらって来なさい!!』と言いましたので、アタシはハローワークへ行きましてシューカツをしていましたが、面接の申し込みができずに家に帰ってしまうことが続いていたのでありました。 しかし、家に帰ってきたとしまても玄関のドアは中からカギがかかっていましたので、家に入ることができずにアタシは閉め出されてしまったのでありました。 家の中では、母と祖父が無我夢中になりまして抱き合っていたのでありました。 アタシがつらい思いをしているのに… 家族は、アタシのことはもう無関心になってしまった… 姉の結婚のことで忙しいと言ってばかりだから… アタシは… 置き去りにされてしまった… アタシの悲しみは、ますます深まって行くばかりでありました。 3月17日はゆういちろうさんが家に来ていまして、アタシの両親と祖父に姉との挙式披露宴の日取りが決まりましたので、ごあいさつにをしていました。 アタシの両親と祖父は、姉の結婚が決まりまして挙式披露宴の日取りが決まりましたので喜んでいました。 姉はこの時、勝ち誇った表情でアタシの方を見つめていたのでありました。 それから1時間後に、事件が発生したのでありました。 ところ変わりまして、下田市西本郷にありますゆういちろうさんの実家にて… ゆういちろうさんが実家の両親と姉夫婦と妹さんに挙式披露宴の日取りが決まったよと伝えましたが実家の家族は暗い表情をしていましたので、どうしたのかなと思っていたのでありました。
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