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「ただいま…よしみさんとの挙式披露宴は大安吉日の6月の第1日曜日に下田東急ホテルで挙げることが決まったよ…予定を空けておいてね…」
「おにいちゃん!!今は…結婚式どころじゃなくなったのよ!!非常事態が発生をしたのよ!!」
妹さんがゆういちろうさんに非常事態が発生をしたと言いましたので、ゆういちろうさんは一体何があったのだと思いまして心配になっていたのでありました。
テーブルの上には、請求書の紙束がたくさん置かれていたのでありました。
ゆういちろうさんは、一体何があったのだと家族に聞いてみたのでありました。
ゆういちろうさんのお父さまがしくしく泣いていまして話ができませんでした。
ゆういちろうさんのお母さまは、ゆういちろうさんに泣きそうな声でこう言ったのでありました。
「ゆういちろう…せっかく挙式披露宴が決まったのに…もうしわけないのだけど…少しだけ延期をしてほしいの…」
「延期…挙式披露宴を延期をせいと言うのか!?」
「ゆういちろうの怒る気持ちは分かるけれど…10年とは言っていないわよ…少しだけ延期をしてほしいの…」
「だから少しだけって、いつ頃まで延期をしろと言うのだ!?」
「だから少しだけって言っているでしょ!!」
「やかましい!!少しだけ少しだけって…オドレらはよってたかってオレとよしみさんの結婚を反対する気なのだな!!」
「ゆういちろうお願い…落ち着いてよ!!」
ゆういちろうさんのお姉さまは、ゆういちろうさんに怒りをしずめてほしいと言ってからゆういちろうさんに延期をしてほしい理由を説明したのでありました。
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