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「ゆういちろう…おとーさんもおかーさんも…ゆういちろうとよしみさんの結婚は反対してはいないよ…だけどね…少しだけでいいから延期をしてほしいの…おとーさんね…ノミ代のつけとマージャンの負け代が山のようにできてしまったの…それで…払えなくなってしまったの…挙式披露宴の費用に取っていた貯金を…少しだけでいいからユウヅウしてほしいの…おとーさんを助けてほしいの…お願い…」
ゆういちろうさんはご立腹になりまして、お姉さまに食ってかかろうとしていました。
お姉さまは、ゆういちろうさんに対しまして思い切り怒鳴り散らしたのでありました。
「ゆういちろう!!おとーさんがケーサツに捕まったら挙式披露宴どころではないのよ!!どうしておとーさんが困っている時に助けようとしないのよ!?」
「やめろ!!」
「あなた!!」
「オレは思い切りキレているのだぞ!!もうがまんの限度を超えた…ケーサツを呼べ!!」
「あなた!!」
「早くしろ!!オドレが義父(おとうさま)を甘やかすだけ甘やかしたからノミ代のつけをためこんだのだ!!」
ゆういちろうさんのお姉さまのダンナは怒り心頭になっていましたので、ケーサツを呼んでしまったのでありました。
ゆういちろうさんのお父さまはケーサツにムセンインショクの罪で逮捕されてしまったのでありました。
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