灰かぶりの花嫁のなみだ

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3⃣ 3月26日の午後2時頃のことでありました。 姉が勤務をしている市役所の総務課に、職員の高光さんが育休に入るあいさつをするために課長さんの元に来ていたのでありました。 高光さんは、よろこびの表情で育休に入ることを課長さんに伝えていました。 この時姉は、すみっこでひとりぼっちでいじけていたのでありました。 高光さんは、妻と赤ちゃんが待っているのでロビーに行きますと課長さんに言いましてロビーに行こうとしていました。 その時でありました。 (グオーン!!キキキキキ!!ドスーン!!キキキキキ!!グオーン!!グオーン!!グオーン!!) この時、市役所の玄関の方で恐ろしい改造車の爆音とタイヤが横滑りをする音が聞こえましたのと同時に人がはねられたと職場さんが叫んでいましたので、市役所の玄関前に来館をしていました住民のみなさまや職員さんたちが集まっていたのでありました。 改造車にはねられたのは、高光さんの奥さまと赤ちゃんでありました。 高光さんの奥さまは、赤ちゃんが泣き出したので赤ちゃんをあやしに外に出ていた時に改造車にはねられたのでありました。 改造車は、ドリフト走行をしながら走り去った後に市役所から200メートル先の交差点で特大規模のダンプカーに激突しまして大爆発を起こして炎上を起こしたのでありました。 高光さんは、騒ぎを聞きまして外に出てみました。 そしたら… 奥さまと赤ちゃんは、改造車にはねられた後に亡くなっていましたので、高光さんは気が狂ってしまった声で泣き叫んでいたのでありました。 何てこった… 赤ちゃんが生まれてこれからだと言うときに… どうしてなの… 市役所の外で騒ぎが発生している時、姉は室内にいましてひとりぼっちで仕事をしていたのでありました。
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