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志緒にそんなつもりは
ないだろうが、
頭を撫でる指先が
その動きだけで
俺を赦していく。
それどころか、
甘い息を漏らして
ささやかに俺を煽りながら
ひとつひとつ
応えてくる彼女に、
こっちの方が泣きそうになった。
こいつ、なんでこんなに
優しいんだろう。
……3つも年下のくせに。
「好きだ……
好きだ、志緒……」
今すぐ突き破りたいのを
堪えるために言うと、
志緒はとたんに
はらはらと涙をこぼし始める。
「拓海さん……あたし、
あたしも、好き……
好き、拓海さん、
好き……」
誘われるまま、
あふれるほど滴るそこに
あてがうと、
我知らず本能を駆使する
志緒はゆっくりを息を吐く。
それを合図に、
彼女を抱きしめながら
少しだけもぐり込ませた自身を
ぐっと一気に突き込んだ。
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