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弟の直典がホスピスへと移った
残された時間は少ない
毎日のように大学の親友と言う
色白の男らしからぬ男が見舞いに来る
そして写真を1枚撮って手を握って話をしている
そいつが帰った後
直典と少しだけ話す
俺はこの弟が嫌いだ
1つしか違わないのに
なんでもお兄ちゃんだからの一言で
おもちゃも
おやつも
直典が欲しがれば無条件で取り上げられた
だから
俺は直典が大事にしているものを取り上げる
それがたとえ彼女であっても
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