第1章

2/7
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
弟の直典がホスピスへと移った 残された時間は少ない 毎日のように大学の親友と言う 色白の男らしからぬ男が見舞いに来る そして写真を1枚撮って手を握って話をしている そいつが帰った後 直典と少しだけ話す 俺はこの弟が嫌いだ 1つしか違わないのに なんでもお兄ちゃんだからの一言で おもちゃも おやつも 直典が欲しがれば無条件で取り上げられた だから 俺は直典が大事にしているものを取り上げる それがたとえ彼女であっても
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!