第2章

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12月10日 1周忌 宮本は線香だけでもあげさせてくれと来た 父親と2人で何か話しているが どうでもいい 翌日 母親が欄間にロープをかけて首を吊った 無様なものだ 汚物をばら撒き死んだ 自殺であっても警察が出入りする いい迷惑だ 直典を溺愛していたのは分かるが 残された俺と父親はどうなる 遺書と書かれた封筒が3通あった 父親宛 俺宛 そしてあの薄情な女宛て 父親はその女宛ての封筒を渡したいと言う 電話をしてくれと番号の書いてあるメモを渡された なんと言って罵ってやろうか しかし繋がった先は宮本だった
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