第2章

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 エイミーの機体にも最低限の装備は備わってはいるが、戦争を経験したことのないエイミーがバジュラとまともに戦えないと判断した上での待機命令だった。 「…本当にすみませんでした!」 「今度やったら承知しないからな」  キリナはそう言うと、エイミーの頭にゲンコツを一発お見舞いした。 「お兄ちゃん!」 「クレアちゃん、良いの。本当はもっと重い罰受けたって仕方のないことしたんだから」  クレアの抗議の声にエイミーが殴られた頭を摩りながら言う。  その時処置室のドアが開き、カナリアが出てきた。 「まだ意識は戻らないが、検査は一通り終わった。脳波や心電図等に全く問題ないし、異常も見当たらない」 「原因が分からないってことか?」  キリナの問いにカナリアは頷き、じっとクレアのことを見た。 「?」 「状況は大体ジュンから聞いた。カンナをここまで運ぶ間に、アイツもデータを独自で採ってたみたいでな。それもあって気になることがあるんだが…いや、カンナの意識が戻ってからにしよう」 「すぐに目覚めますよね?」 「そう時間はかからないだろう」  カナリアはキースに答えてからまた処置室へと戻って行った。 
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