第1章

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 ブリッジへ駆け込むと、艦長以下オペレーターの3人、ボビーとキリナとエイミーが待っていた。 「遅いぞ!弛んでるんじゃ無いのか!?」  キリナの怒号にすぐに二人してすみませんと返事をし、エイミーの横に並ぶ。 「まぁキリナ、そう怒るな。まだ準備も整ってないんだから、急ぎでも無いだろう。さて、緊急召集したのはまた厄介なモノが近くに来ているので、偵察に出てもらおうと思ってな」 「厄介なモノ…ですか」  エイミーが繰り返すと艦長が合図をし、モニカが操作してモニターに映像を映し出した。 「…またバジュラですか」  キースが少しだけ呆れながら言うと、初めて見るエイミーは思わず身体を強張らせた。 「ああ、エイミーちゃんは初めてよね。実はこの惑星近くにバジュラが来るのはこれが初めてでは無いのよ。もちろんパニックになる恐れがあるから、これを知っているのはSMS以外だと軍や政府の一部だけだけど」  ボビーの説明にエイミーが頷いた。 「またこの惑星の様子を見に来ただけだとは思うが…何があるか分からないからな。偵察準備を頼む。出れるのはキリナとカンナくんにエイミーくんか」 「キースは?」 「俺の愛機は今メンテでドッグ入り」  カンナの問いに、タイミング悪いよな~と付け加えた。
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