幕間 日暮れの鎮魂歌

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久しぶりじゃな。調子はどうじゃ? …そうか。そうじゃろうな。 いや、おぬしはよく頑張ったよ。あの魔術師や、獅子の女ではここまで持たんかった。 それはやはり、おぬしが王の器だったという事にほかなるまい。 …それは仕方あるまい。到底人の力ではどうにもならん事じゃ。 そもそも、おぬし達があそこまでやれた事すらわしにとっては想定外だったのじゃ。そのお陰で、わしがどんだけ苦労させられたか…。 ははは、まあ終わりかけの人間に愚痴を言うても仕方ないかの。何、ひどい?ふん、減らず口を叩けるようならもう暫くは大丈夫みたいじゃな。 さて、わしはそろそろ行く。 …それは無理じゃな。わしはあくまで調律師じゃ。悪魔で、調律師じゃ。 わしが直接動く事はできんよ。 いや、ちょっと悪魔ってフレーズを使ってみたかっただけじゃ。突っ込むなボケ。 ではな。安らかに眠れ。心配せずとも、この国の行く末はきちんと見届けてやるわい。見るだけだけど。 悪魔じゃからな。 __ …はぁ。これは荒れるのう。 差し当たっては、あのおてんば姫が黙っておらんじゃろうなあ。 さて、どうするかの。
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