騎士の章 Ⅰ

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「色気がないの関係ないじゃないですかぁ…」 でも、有難うごさいます。 腕にずしりとくる重み。聖騎士になってからツヴァイへンダーなんて振る機会無かったけど、これは嬉しい。 「よし、んじゃ私らもいくかね。フレイ、ジャンヌ、40秒で支度しな!」 えっ。 「おー。一緒に暴れるの久しぶりだねー。楽しみだねー」 「えー…。やだなあ。あたしまで反逆者扱いじゃん。パスしていい?」 「分かった、あんたしばらく晩飯抜きな」 「行きます」 「ちょっと、ミラルダさん!ジャンヌの言う通りです、私一人の独断で、みんなを巻き込む事なんて出来ませんよ!」 「なに言ってんだい。少し見ない間に大人びた事言うようになって。あんたは正しいと思う事をしに行くんだろ?聖騎士様がそう言うんだ、あたしらとしちゃ協力するしか無いだろう」 「しかし…」 「それにねえ、あんたは昔からポンコツだけど、自分自身の正義は絶対に曲げない女だった。だから私達も、あんたのやる事を信じられる」 「そーそー、わたしたち、そんなクリスが好きなのさ」 「晩飯食いたい」 「ミラルダさん…みんな」 私って、そんなにポンコツですかね。 思わず笑みがこぼれる。皆、有難う。 「さあ、行くよ!戦乙女の矜持、見せてやろうじゃないか!」 「はい!」 征きます!
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