騎士の章 Ⅰ

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「うひっ、うひひひひひ!いい表情をしますなあ!綺麗な顔が台無しですよ!そういうの、好きです」 最後だけ真顔になるな変態がぁ! 「ひひっ…。さて、これで私の仕事は終わりですな。シリウス殿、約束は守ってもらいますぞ」 「解っている」 月光の騎士は、無表情を崩さない。まるで氷で出来ているような印象を受ける。 いや、それよりも約束?やっぱりこいつ、何か裏がある! 「ロズウェル!貴方一体何を企んでいるの!」 「貴方がたには関係の無い事ですよ、これから死ぬ貴方がたにはね。ひっ、しかしそうですな、折角だ、冥土の土産に教えて差し上げましょうか」 出た、悪役のお決まり設定解説。本当にテンプレから逸脱しない人だわこの人。やり易くて助かる。 「私はね、カグヤ姫から依頼を受けてここに居るのですよ。貴方がたを抹殺しろとね。まあ、本当はアクセル殿だけで良かったのですが、折角だ、私に刃向かう愚か者共々死んで頂こうと思いまして」 「そしてまんまとそれに嵌ってくれた貴方がたには感謝しますよ。これで私は名実共に王の代行者となる!そう、王や姫の持つ不老不死の魔力でさえも!」
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