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「ちょっと兄さん、顔ぐりぐりしないでっ、あんっ!」
我慢してくれ、シャルロット。君の魅力を伝える為に仕方ない事なのだ。決して僕がやりたいからやっている訳ではない。
「もう、いい加減に…んんっ!」
いい、いいよーその表情、たまらん!もっと、もっと触らせてくれ!僕に総てを曝け出してくれ!
はっ。
「おにーちゃん、さいってー」
夢中になっている僕を、マリーが蔑んだ目で見つめていた。あかん、これはゴミを見る目や。腐った生ゴミを捨てる時の目や。
「お、起きたか。さっきは済まねえな、手荒な真似しちまって…」
マリーの後ろから、さっきの白髪野郎が現れる。まさか、今度は彼女を人質に!
「手前え!マリーから離れろ!」
僕は臨戦態勢に入る。幼女を人質に取るとは許せん、ロリコンの風上にも置けぬ外道者め!
「おにーちゃん、この人おとーさんの友だちだって」
「君まで何を言うんだ、おとーさんの友だ…何だって?」
「カイト父さんの知り合いらしいのよ。ほら、父さんのペンダント」
シャルロットが囁く。男の胸元に、親父が肌身離さず付けていたペンダントが光る。
「…分かってくれたか?」
男が苦笑する。
「…話くらいなら、聞いてやらんでもない」
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