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二宮鈴音(ニノミヤ スズネ)はその日文房具屋でノートを二冊購入した。
(今度はどんな話にしようかな)
鈴音は小説を書くことが大好きで暇さえあれば物語を考えていた。
今や携帯小説などで小説を書けるが、鈴音は他人の小説を読むだけで、自分の小説を書くことは避けた。
実筆の方が「私の書いた物語」という感じがして好んでいた。
今までにも何個も小説を書いた。
その小説は何冊ものノートに書き留め、本棚にしまっている。
そして今日、新しい小説を書こうとしていた。
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