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「!?」
慌てて振り返る碧羽の目には制服ではない私服姿のあの昼間の後輩が映っていた。
「何やってるんですか?」
「あ、えーと……」
碧羽は腰の拳銃を隠すように体をねじり目を泳がせた。
仕事人であることなんか言えない。
一般人を巻き込むことはタブーである。
それに、知られてしまえば後輩を危険に巻き込むことになり兼ねない。
「えっとだな……」
そもそも、今裏口から出る際に人の気配はしなかった。
何故 後輩がこんな場所にいるんだ。
碧羽は後輩を見た途端
「というか、お前こんな時間に外歩いてて補導されないのか?」
と、この状況とは無関係なのことを言った。
「話を逸らすの下手ですね。というか、私は大学生です。補導されません」
「いや、身長低いから高校生に見えるかなーって」
後輩はニコリと微笑んだ。とても禍々しいオーラを纏いながら
「ごめん。冗談」
「まったく」
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