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さて、時間は進み夜。
夜中ではないが高校生が歩いていたら補導される時間のこと……
「ターゲットは某会社の社長。裏社会から手に入れた金を使って会社を建ちあげた奴か…。帰宅時間は毎日一緒で、毎日酒を飲んでは人通りの少ない道を通る……か。こりゃ簡単だな」
手に持つメモ帳を折りたたみポケットに入れるとホルダーから愛用している拳銃を取り出して構える。
碧羽の見ている先は標的が入ったお店。
その店の向かい側にある廃墟の2階から監視をしていた。
「大通りに出る前に仕留める」
……………。
カラン
「まいど、また来てね~」
そう言われ店から出てきたのは標的の社長である。
だいぶ酔っているのかフラフラである。
碧羽は静かに拳銃を持ち上げ銃口を標的に向けた。そして、標的がよろけ壁にぶつかった瞬間
パァン!
引き金を引き見事標的の心臓に命中させた。
「ビンゴ♪」
碧羽は拳銃を回転させホルダーにしまうと廃墟の裏口に向かって走った。人の気配がしないのを確認してから裏口から静かに出る。
「仕事終了っと」
そう呟く碧羽の後ろから
「せ、先輩?」
声をかける女子高生がいた。
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