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「あなたね、彼女いないでしょ」
爺さんから、いきなりの先制攻撃。
「もう、そうね~、かれこれ4年はいないね」
ズドンッ!とど真ん中に投げ込まれた剛速球はストレート。
バットを振る間も無く見逃がし三振…、そんな気分。
な、何故知ってる?
この爺さん、どっかで会った?
「いーや、会うのも話すのも初めてだね」
へ?俺、何も喋ってねぇけど?
「だって、わし、占い師だもん」
「はぁ?」と、実に間抜けな俺の第一声。
「かなり手痛いフラれ方したんだねぇ」と爺さん。
な、なんでわかるねん!
思わず、関西芸人並みのツッコミを心で叫ぶ。と、
「だから、わし、占い師やねん」
ま、また、そんな…。
爺さんはにこにこと笑ってるけど、占い師って…。
占い師って、人の心も読めるのか?
「ま、わしの場合はそうかもだね」
爺さんらしからぬくりっと大きな目にウインクされる。
そ、そうかもだね、って…?
しかも、ウインク付きだし…。
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