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「相澤さん、おはようございます。今日は良いお天気ですね。昨日の雨が嘘みたいです」
「あ、おはよう。うん、そうだね」
「お天気クマさん、着てませんでしたね、レインコート」
「うん、着てなかったね」
くそぉ、今日も可愛いぜ~。
ニヤけ顔を噛み殺しながら言葉を交わす。
そう!そうなんだ!
なんでかわからないけど、この春頃から徳田さんが話かけてくれるようになったんだ!
最初は、まさか俺じゃねぇだろ、って素通りしかけたんだけど、間違いなく俺に向けて、だったんだよね。
で、今も毎朝、声をかけてくれるんだけど。
「相澤~。徳田さん、おまえに気があるんじゃねぇの?」
同僚達には冷やかされるけど、俺は断じて信じない。
何故ならこいつらが、調子こいてフラれる俺を見たがってる、なんて事は百も承知だ。
その手には乗らねぇからな!
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