第2章

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正午を過ぎた。 朝一の企画会議から後、通常業務をこなし、今はコンビニおにぎり片手にパソコンと格闘中。 若手社員ではないにしろ、ベテラン社員でもない俺は、後輩の尻拭いに追われつつ、先輩の無理難題にも応えるべく板挟み的なポジションにいる。 同僚達からは、 「逃げ足が遅いんだよ、相澤は。適当に流せばいいものを」 なんて言われたりするけど、誰もかれもが逃げたらさ、いったい仕事はどうなるんだよ? 昼飯食ってる間にコビトさんでも現れて、仕事も雑用もテキパキやっといてくれるとか? そんなだったらいいけどさ。 つーか、この状況から言うと、まさに俺が、その『コビトさん』だけどな。 あ~、あと半分だ~。 休日出勤だけは避けたいからな~。 う~、目がしょぼしょぼしてきた~。 ちょっと休憩するか。
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