第2章

21/22
27人が本棚に入れています
本棚に追加
/176ページ
『では、改めまして。お好きな女優さんは?』 「別に特には…」 その時ふと、徳田愛子さんの顔が浮かんだ。 『その人の名前を書いてください。』 俺の考えてる事が解るのか?さっきの爺さんと一緒だな。 っていうか、解るんなら、わざわざ書く必要ないんじゃ…。 『システムですから。』 あ~、はいはい、そういう事ね。 『徳田愛子』 『とくだあいこ。どういうかたですか?』 「会社の受付の…」 『書いてください。』 そうでした。 『会社の受付嬢』 『承りました。それでは明日中にお届け致します。』 へ?お届けだと? 『本誌についてはご内密にお願い致します。なお、今後はご自宅に保管ください。他への貸し出しは禁止致します。』 「は、はい。解りました」
/176ページ

最初のコメントを投稿しよう!