第2章

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とその時、エレベーターの扉が開き、ガヤガヤと、昼飯に出ていた同僚達が戻ってきた。 「相澤~、飯食ったのか?」 「あ?あ~、おにぎり食ったよ」 「ちっとは手抜きしろよ~。給料変わんねぇんだからさ~」 「まぁな~」 けど、性格なんだな、俺の。 「何読んでんの?」 「え?あ、いや、これは…」 「なんだ、スケッチブックか。おまえ、絵でも描くの?」 同僚の瀬崎がペラペラとページをめくる。 いつの間にか、文字は綺麗に消えていた。
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