27人が本棚に入れています
本棚に追加
/176ページ
とその時、エレベーターの扉が開き、ガヤガヤと、昼飯に出ていた同僚達が戻ってきた。
「相澤~、飯食ったのか?」
「あ?あ~、おにぎり食ったよ」
「ちっとは手抜きしろよ~。給料変わんねぇんだからさ~」
「まぁな~」
けど、性格なんだな、俺の。
「何読んでんの?」
「え?あ、いや、これは…」
「なんだ、スケッチブックか。おまえ、絵でも描くの?」
同僚の瀬崎がペラペラとページをめくる。
いつの間にか、文字は綺麗に消えていた。
最初のコメントを投稿しよう!