胎動

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 そんな重要な学園祭は私だって真剣になるし、誰かを助ける余裕もない。 それよりもずっと屈み続けてて、ノッポさんの腰が痛くならないかな。 「ちゃんと説明聞いてた? 俺、学園長と知り合いなんだけど」 (それがどうした) 「俺は手伝いだから、君の創作時間には配慮する。ステージ上に君の作品を乗せてもらえるようにしてもいい」 (なんですって?) 「自分が創作した着物を着て、来賓にアピールしてもいい……と?」 「周囲の反感を買わないよう、工芸科の着物作品全部、今年からステージ上で披露させる。そんな約束をさせたとしても、やらない?」 (それは……凄いかも)
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