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それも、不思議そうな顔をしています。
「どうして、川は荒れ狂うのだろう。神様が、怒っているのかしら、何故怒るのかなあ。ああ、うちの社長さんみたいやなあ。はあ~」
とつぶやきながら、さらにながめていると川の中から、白い手が伸びてきました。
その手はお福の手を掴むと桂川の中に引きずりこんでしまいました。
一瞬の出来事で、お福も抵抗できないまま川の中に引きずり込まれました。
川の中に入ったお福は息ができなくて苦しむのかと思いましたが、苦しくなくて、びっくりしています。
その手はどんどん、お福を引きずり込んでいきます。
その先には、不思議な光景が広がっていました。
美しい、お花畑に、お城のような大きなお家がありました。
その白い手の持ち主はとても、きれいな若者でした。
若者はお福を抱き寄せると、会いたかったと、お福の耳元でささやきました。
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