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僕らは知らずに生きている
カレらカノジョらのちいさな声を
人はどうして汚すのだろう
僕らを優しく包んだ空を 僕らは平気で怒りに変えた
タイキオセンと名をつけて 僕らは一つ無視をした
人はどうして濁すのだろう
命を与える青き源を それをささえる白き岩盤を 僕らはかまわずこげちゃに変えた
スイシツオダク テイシツオダクと名をつけて 僕らは二つ無視をした
人はどうして美しきものを壊すのだろう。
キレイ ステキだと戯言をいい さいごはそれを無に変えた
ケイカンハカイと姿を変えて 僕らはまた一つ無視をした
僕らはまだ気づかない
僕らが一つ無視をするたび カレらはちいさく悲鳴を上げた
僕らが一つ無視をするたび カノジョらは僕らに刃を向けた
それでも僕らは気づかない
だからカレらカノジョらは必死にねがう
届かぬ声を届かせるために 声なき声をうったえたくて
ちいさな声を いちばん目につく頭へと
たった タスケテ の四文字を
僕らはいつか気づけるだろうか
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