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予感は的中しました。
可愛らしい少女の人形は、エルボーをカマしたのです。
その瞬間、胡桃割り人形に対するわたしの幻想的なイメージが胡桃とともに見事に粉砕されました。
◇
それから、歳月が経ち、バレエ「胡桃割り人形」に使われる胡桃割り人形は少女の姿をしているのではなく、兵隊の姿であり、胡桃を口にくわえさせて、手動で梃子の原理を応用して胡桃を割る物だという事を知りました。
お世辞にも可愛いとは言えない人形で、このエピソードを書くのに資料として改めてバレエのストーリー説明を読だのですが、人形はあまり良い扱いは受けていませんでした。
そして、優しいクララだけが子供達に壊されたその人形を気にしていました。
助けた人形が、素敵な王子様になって夢の世界に連れて行ってくれる、そんな素敵な物語ではありますが、最初から兵隊の姿をした人形がバレエ「胡桃割り人形」の人形だということを知っておきたかったです。
当時、この映像にかかわった方がわかるなら、ぜひ聞きたい事があります。
どうして、可愛らしい少女の姿でエルボーをカマして胡桃を割る人形を映像に選んだのですか?
未だに気になります。
了
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