講評

第11位

この作品を読んだ感想としては、正直言って、面白くなく、ただただ退屈で、テーマの割りには話の内容が軽く、読み応えが全く感じられない作品だなと感じました。

アイデア自体は何処かで見たことはありますが、決してありきたりなものではないと思います。ただ、如何せん感情表現や情景描写が足りなさすぎる。

最初の主人公はいじめられっ子ですよね？私も実は昔いじめられっ子でして、いじめが辛いのはわかります。

しかし、この文章からはどれだけ自分が苦しくて辛いのかが、殆ど伝わって来ない。じゃあ何故伝わらないのか？

単純に感情描写が少なく、ただ事実をぽんぽんと書き連ねてるだけに過ぎないからです。主人公がどれだけ辛いのかを、少なくとも感情描写を入れて伝えるべきである。

さらに効果を持たせたいなら、いじめられてるエピソードを増やしてみるのはどうだろうか？

例えばゲーセンで財布を奪われて金を強引に使われたり、店で万引きをさせられたり、あるいは煙草を肌に押し付けられたりなど、こういったエピソードを増やすことにより、いじめの悲惨さや主人公が無意にリセマラしたくなるような気持ちが伝わる。

この時も当然、ただ事実をぽんぽんと伝えるだけで終わらせてはいけませんが。

あと、契約書は二回も書かなくていいです。二回目以降は省略した方がスッキリします。

もっと他の章を読めば良くなってるのかもしれないが、序盤がこれではおそらく即ブラウザバックされるでしょう。わたしもブラウザバックします。

ただ、話自体はそこそこ独創性があるのだから、そこは自信を持っていいですが、このままじゃ見ず知らずの人に読んでもらえないでしょうから、厚みを持たせましょう。