第1章

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初めての急変。 新人時代に先輩と2人夜勤でした。 私は病棟を、先輩は集中治療室をみていました。そして、当直医は田村正和似のやる気なし男。 集中治療室に40歳のバイクで事故して頭部打撲の男性が入室。 入室してからもソワソワして先輩も困ってました。 数時間が経過、突然苦しいといいはじめました。先輩はやる気なし男の当直医をコールしましたが 眠くて来てくれませんでした。 そして、私と先輩の前で突然、呼吸が止まってしまいました。 「心マして」と先輩。 えええ、心マ?私、やったことありません。か、か、看護婦さーん。この人、呼吸とまってまーす。と叫びたい私でした。 いや、私は看護師でした。 患者さんに馬乗りになり心マしようとしていると、やる気なし男登場。 「なんや、もんでんのか?なんでこんなことなってんねん」と。 あんたが早うこーへんからやんか。と思いつつ、心マすること1時間。結局、彼は帰らぬ人となりました。
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