ヒーロー レッド

2/4
前へ
/23ページ
次へ
IN トイレの近くの手洗い場 -ジャー- はぁ…すっきりした 手を洗いながら団子が崩れていないか鏡で確認する。 「とうじょう!!」 「ナヌゥ?!」 廊下からぼうずさんが走ってきた。 ピアスがいっぱいの不良さんだ…。 登場? 「参上?」 「あ…緊張の余り呼び捨てしてしまった…。あの…東城さん」 あぁ…名前か…。びっくりした…。 ハンカチで手を拭いている。 「僕…対馬魁龍<つしまかいりゅう>と言います」 対馬海流?!地理のあれかい?! 日本の海流かい?! 「僕…あんたが好きなんだ!!!」 「……対馬海流さんが?!」 「そこはコンプレックスだ!!!」 ソーリー…。 私はためらうと、魁龍さんが抱きついてきた。 「やめっ!…やめめー!!!」 到底、女の子の私が男の子の力に叶うはずもなく…。 「ふぇっ…」 「アキちゃん」 キモイ…対馬海流ぅ… なんて奴だ!! 日本海側に寝てろってんだ! 「止めたれば?」 どこからか、第三者の声が聞こえた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加