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IN トイレの近くの手洗い場
-ジャー-
はぁ…すっきりした
手を洗いながら団子が崩れていないか鏡で確認する。
「とうじょう!!」
「ナヌゥ?!」
廊下からぼうずさんが走ってきた。
ピアスがいっぱいの不良さんだ…。
登場?
「参上?」
「あ…緊張の余り呼び捨てしてしまった…。あの…東城さん」
あぁ…名前か…。びっくりした…。
ハンカチで手を拭いている。
「僕…対馬魁龍<つしまかいりゅう>と言います」
対馬海流?!地理のあれかい?!
日本の海流かい?!
「僕…あんたが好きなんだ!!!」
「……対馬海流さんが?!」
「そこはコンプレックスだ!!!」
ソーリー…。
私はためらうと、魁龍さんが抱きついてきた。
「やめっ!…やめめー!!!」
到底、女の子の私が男の子の力に叶うはずもなく…。
「ふぇっ…」
「アキちゃん」
キモイ…対馬海流ぅ…
なんて奴だ!!
日本海側に寝てろってんだ!
「止めたれば?」
どこからか、第三者の声が聞こえた。
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