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第1章
小野田の純潔を、箱学から守るべく、日々奮闘する総北セコムの一員、巻島裕介だったが、小野田を好きでは無いと思っていた数少ない箱学自転車競技部の部員である東堂尽八に、ある日
「メガネ君を、好きになった。」
と告げられる。
「はぁ?お前もか、東堂💢」
「すまない、巻ちゃん」
ブチッ と電話を切ってやった。
それ以降、度々連絡を取り合い、妨害していた巻島だったが、
「巻ちゃん、もう我慢できない。今度の土日に、メガネ君に会いに行こうと思う。」
そう、東堂から電話で言われ
「ちょっ、ちょっと待つっショ…いきなり会えるわけないし、泊まる場所もいる、今度の土日は俺のとこに、とりあえず来るっショ!!」
「泊めてくれるのか?」
「あぁ…親は留守だし遠慮すんなっ」
「分かった。宜しく頼む」
「あっ、あぁ…」
《とりあえず、俺のとこで東堂をくい止めるショ!泊まらせた時、説得して小野田を諦めさそう。》
と秘かに巻島は考えていた。
だが、実際その日が来て、東堂を家に招き入れ、食事から風呂まで、東堂は小野田の話題を口に出さず、静かなものだった。
風呂上がりの巻島が、髪をドライヤーで乾かし終え、ベッドに腰掛けている東堂に近付くまでは…
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