第一章 僕の日常(四月編)

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「はぁーっ!たく、和孝は一体いつホモになるんだ?」 ならないよ。 「アイツなぁ、顔だけはオレ結構良いと思うんだけどなぁ、性格がなぁ」 余計なお世話だよ。 「あーあぁ、アイツに運命の人でも」 「祐介、うるさい」 「げえっ和孝起きてやがった!くそっ、盗み聞きか?やっぱクソだなお前」 「夜は静かにね。おやすみ」 祐介は口も悪い。 ─── 翌朝。 僕はパン派だ。 祐介はこんなことにまで何年間も文句を言い続けているので、もしかしたらツンデレ?というやつなのかな、と思っている。 デレられたことはないけど。 ─── お弁当は日曜と水曜に当番になった方が日持ちしそうなおかずを作っておいて、それを各々が詰めて持っていくシステムになっている。 ああ、お腹が空いたなあ。 祐介のきんぴらごぼうが食べたいと胃袋が泣いている。 授業、早く終わらないかなあ。
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