はじまり 君と僕の出会い

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「せーんぱい」 ぱちり。 誰だ、僕に話し掛けてきた奴は。 せっかく気持ちよく眠れそうだったのに。 恨めしく思いながら僕は目を開けた。 「おはよーございます、先輩」 そこには、見たことのない男がいた。 なんとなくモテそうな雰囲気の、後輩くん?一年生かな。 「…誰?」 「へへ、そうですよね。はじめまして。俺、一年の藤島春一って言います」 「ふうん」 「隣、いいですか?」 …ええーと、藤島くん?がおずおずと訪ねてきた。 困るな。僕は一人になりたくてここに来ているのに。 「いいよ。僕はもう戻るから」 「えっ…」 「じゃあね」 ちょっと言い方キツかったかな。 まあいいか。どうせもう会わないんだし。 さっきの後輩くんのせいで眠れなかったから、まだちょっと眠い。 それでもまあ、ちゃんと授業には出るけどね。
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