オープニング

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ボクらは、普段ならあまり…と言うか、絶対に行きたくない、扉に前に立っていた。 「すげーシンプルな扉だよなぁ~。」 カメラマンの穂村(ほむら)はへんなところで感心していた。 まぁ…気持ちはわかるけどさ、先週はド派手な生徒会の特集だったしね。 でも、今回は… 風紀委員の特集記事を書くんだ。 学園を二分する人気なんだけどね…生徒会よりも近寄れない存在に今回は密着インタビューなんだよ。 ドキドキするよね。 ネェちゃんは、生徒会と風紀が仲良いなんてアリエナーイ!って叫んでたけどさ。 ボクにとってはどうでもいい事だ。 僕が風紀の皆さんに聞きたいテーマは多分…みんなが知りたい事だ。 それは、 ずばり、 初恋 知りたいよね、絶対知りたいよね。 ボクも知りたい! 頑張るよ、ボク頑張っちゃうもんね。 みんな、楽しみにしててね。 「なぁ、氷川(ひかわ)お前…一人でなにブツブツ言ってんの?かなりイタイ子だよ。」 「うっうるさいな穂村、ほらノックしてよ!」 ヘイヘイと穂村は扉を叩く。 「ちわーっ新聞部でーす。」
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