オープニング

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ボクらの前には風紀の皆様がいらしゃいます。 うわぁ~、緊張するよね。 「はい、ど~ぞ~。」 「あっありがとうございます。」 「どうもです。」 ボクらは、出された麦茶を一気に飲み干し… 早速、本題に移った。 「えっと、今回は風紀特集でして、皆様の単独インタビューをお願いしたいんです。」 バンっと両手をテーブルに叩きつけ、勢いよく話し始めた。 「テーマも決まってるんです!っというか、校内新聞読者が一番聞きたい、皆様の恋愛観というか、初恋というか…っ恋人いるの?みたいな…。」 とにかく、勢いに任せてボクは話した。 「…つまり…オレらに恋バナしてくれって言ってんの?」 「うわぁ~お、恋愛観とかって、な~んかイヤラシイ響き~。」 「…。」 「そういう事なら…ハク、お前が一番最初が良いだろう。」 風紀委員の視線が一斉に委員長の羽久(はく)様に集まった。 書類にサインをしていた羽久様は視線をあげてボクを見ると…。 「俺か…。特に、語る程のモノはないが…そうだな、俺の…。」 ボクはメモ帳と鉛筆を握る手に力を入れた。
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