第1章

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□■□■ 一旦俺は、二人に座布団を用意して、リビングに座らせた。 「で、今日は何しに来たんだよ。」 すると、二人は同時に首を傾げたあと、 「え、何って・・・」 「誠が暇してるだろうから、暇つぶしにって・・・」 「あのなぁ!確かにそうだけど!!お前らといると騒がしすぎて疲れるんだよ!!」 テーブルをガンと殴る。手が痛い。だが、それを悟られたらまたこいつらに馬鹿にされるから必死に我慢する。 「えぇ~、じゃあ誠はどうしたいわけ?学校では毎日夏休みはたくさんあそびたい~って言っていたじゃない。」 「言ったけど!お前らと騒ぐとかいうんじゃなくて・・・それは今までと何も変わってないわけで・・・」 グググ・・・と堪えたあと、俺はバッと立ち上がり、 「つまり俺は!!彼女とか作って!!遊びに行きたいんだよ!!!」 と叫んだ。すると二人は、顎をポカーンと開いて、俺のことを白い目で見つめてきた。 「な、なんだよ・・・」 「いや、お前に彼女とか無理。絶対無理。」 「うん、諦めたほうがいいと思うよ。」 なんでこいつらはこんなに息が合うんだ・・・全く同じ表情しやがって・・・気持ち悪いやらムカつくやらでいっぱいいっぱいだ・・・。 「なんだよ!!そこまで否定しなくてもいいだろ!俺にだっていつかは、彼女と腕組んで、イチャイチャして、結婚したりとか、する日が来るんだよ!!絶対!!」 そう叫ぶと、二人の口が更にポカーンと開いた。 「お前らその人を馬鹿にするような顔するのだけはやめろ!!」 「じゃあ聞くけどさ、誰か気になる人とかいるわけ?」 「言い寄られてるとかしてるのか?」 白目を向きながら言われると本当にムカつくな・・・そして、言い返せない自分も・・・。 「い、いない・・・けど・・・。」 すると二人は同時にため息をついた。本当にムカつくな・・・!! 「だったら、夏休みに出会うなんてことはほぼほぼないだろうし、諦めたほうがいいんじゃないの?」 「なんだと!!」 「じゃあ、どうしようって思ってるわけ?」 「そ、それは・・・」 「じゃあ大人しく俺らと仲良くしてよーねー。」 くそ・・・!!これじゃあ例年と同じじゃねえか!!毎日ダラダラ寝続けて、毎日こいつらとふざけあうだけじゃ、俺が夢見てた青春はおくれない!!!黙っていられるか!! 「お前ら!今日、合コン行くぞ!!」 「「はぁ?」」
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