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「え~っと、つまりどういうことだ。」
精霊、マナ、魔法。ダレクがゆっくりと説明してくれたが、その繋がりがわからずに混乱する。
「私達は精霊にマナという餌をやる給仕ってことよね。その報酬として魔法をくれる。その精霊にはどうやって会えるの?」
「父さん達の話だと、それがこの”学びの塔”に魔法使いが集められる理由みたい。卒業試験が”彩色の儀”って呼ばれる契約の儀式なんだ。その儀式で精霊界であるゲノムを訪れて、自分に印をくれた精霊と契約をする。そもそもアルヴァースはマナが溢れているが、精霊の住むゲノムはマナの濃度が薄くて・・・。」
レナの質問に喜んでダレクが話しているのが、やけに遠くから聞こえてきた。難しい話についていけず、瞼が徐々に重くなってくる。
あいつばっかりレナと話やがって。
そう思ったが何を話したらいいかもわからない。
旅の疲れもあり、いつの間にかジェスは談話室のソファーで眠り込んでいた。
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