6人が本棚に入れています
本棚に追加
課題を終わらせ、入浴も済ませたわたしは、再びベッドへ横になる。
麻那の返信はわたしを冷やかすメッセージだったので、わざと既読にさせ、メッセージの返信を行うのをやめた。その間に、苑宮君からメッセージが送信されたので、わたしはそちらへ神経を集中させることにした。男性とこういうやりとりするのは初めてなので、変に緊張してしまい、文字を打っては消してを繰り返す作業を、かれこれ30分弱繰り返していた。
「苑宮君は男性だし、麻那と違うから……あ?どうしよう!!?」
挨拶程度なメッセージにこれ以上時間は掛けられないので、最終的に文章は事務的になってしまったが、簡潔に短くまとめて送信ボタンをタップする。
「はぁ?……疲れた」
男性とのやりとりは、麻那へ長文のメッセージを送信するより、何倍も疲労するのだと思い知らされた。
最初のコメントを投稿しよう!