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巨星、堕ちる。
花粉代官の死は、様々な花粉を扱う者達の間に知れ渡った。
「…花粉代官が逝ったか。ヤツは四天王最強。
だったら、次は四天王最弱の俺が相手をしてやろう。」
最強のスギ花粉を司る悪代官の死を前に一人の男が奮い立つ。
彼は雪の華の花粉を司る男…名はこなゆきと言う。
スキンヘッドという凶悪な外見にギラギラとした狂犬のような目。
歴戦の勇者を思わせる顔中の至るところに刻まれた無数の傷。
スギ花粉ほどの免疫破壊力はないが、野心と虚栄心だけは人一倍であった。
「この…ギロチンのこなゆき様がなぁぁぁ!!」
彼は自分で付けた異名を高々と宣言しながらゲラゲラと笑って自宅を出るのであった。
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