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「ヘッヘッ…こんなところに隠してやがったか。」
数分後、こなゆきは手にした金をニヤニヤと笑いながら数える。
「あかん、それは二人の将来のために蓄えとる金やで!!」
「うるせぇ、ブス。俺はあのおこなちゃんと相思相愛なんだぞ。」
こなゆきの意中の相手…それはスギ花粉を司る悪代官の愛娘であるおこなだった。
「ヘヘッ、前に行った握手会ではよ…おこなちゃんってば、俺の事を覚えてくれてんだよ。」
ニヤニヤと笑いながら妄想に浸るこなゆきを一言で表すのならキモイというのがピッタリだろう。
「ちなみに、おこなちゃんはこなちゃんのことを何て言っとったん?」
「いつも来てくれてる人ですよねって、嬉しそうに言ってくれた上に手まで握ってくれたんだぜ。」
ミズキは逆に聴きたくなった。
今まで握手会なのに手を握って貰えなかったのかと溜息すら出た。
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