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「そんなんダメや…特効薬隊相手に戦うなんて危険すぎるで…」
先ほどまでの威勢は消え、虫の鳴くような声でボソリと呟く。
「タイマンに持ち込めれば…俺にだって勝ち目は見えてくる。」
しかし、野望に飢えたこなゆきの耳には彼女の声は届かない。
「だって、だって…こなちゃん、弱いやんかぁ~
四天王とかも自称だし、ショ◯カーの戦闘員の強さやんかぁ~~」
「うるせぇな、ショ◯カーの戦闘員舐めてんじゃねぇぞ?
見た目はどうあれ改造人間だぞ、主人公の方が強過ぎるだけだ。」
こなゆきは気付かない。自分が戦おうとしている相手が主人公寄りの人種だということに…
「良い歳して夢ばっか見てないで働いてや…
こなちゃんさえ、その気なら一緒に仕事探すで。」
「俺は特効薬隊を倒して…四天王最強に返り咲く。
そして、おこなちゃんと結婚して玉の輿に乗って成り上がるんだ!!」
背後でミズキがまだ何か言っているが、こなゆきが振り向くことはもう無かった。
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