劇場版ババさんバレー 復活の祖父

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「ちょっと!? ちょっとちょっと!! 目を覚ますのは貴方の方ですわ旦那様!」 「なっ、何じゃい?!」 私、勇気を振り絞って旦那様に声を掛けましたわ。 だって、見ていられなかったんですもの。 旦那様ったら、常識という名の固定観念にとらわれてばかり。 本当の愛というのはね? 歳とか、性別とか、そんな小さいことなんて超越したものなのよ。 この耄碌ジジイの目を覚まさせてやる必要がありますわ。 このままマイハニーにばかり汚れ役を押し付けているわけにはいきませんもの。 ここはひとつ、バレーで培ったスポーツマンシップに則り! 私がひと肌脱ぐ事に致します。 まァ、ハニーったら。 そんな心配そうな目をなさらないで。 確かに私には同性愛の正当性なんて主張する事は出来ないわ。 そんな口達者ではありませんもの。 でも、私に任せて頂戴。 無力な私にだって、出来ることはあるわ。 私の青春にして、唯一の取り柄と言っていいもの。 今まで私を支えてくれたバレーボール。 今日もまた、私に力を貸して頂戴。
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