序章

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桜が満開の春。 帝国の首都ライエスにあるソリニタ学園では入学式を迎えていた。 「ここか…」 3年前に出来た真新しい学園を見る。 校門の奥には噴水があり、さらにその奥には5階建ての校舎が佇んでいる。 「新入生は右手にある体育館に向かって下さーい!」 「入学式はあと10分後に始まりまーす!」 周りを見渡すと2・3年生と思われる生徒が声を上げている。 さらにネクタイが赤の人が多い。恐らく1年生であろう。 「さて、俺も早く行くか」 と動き出した瞬間 「いたっ!」 誰かと当たってしまったようだ。 「あっ、ゴメン。大丈夫か?」 「えっえぇ、大丈夫よ。」 見ると金色のロングヘアの女の子であることがわかった。 「そうか、君も1年生か?」 「そうよ。リオ、リオ・ブルーガルって言うの」 「リオか、俺はゼルス・アルゼン」 「ゼルスね。それじゃまたね」 彼女は笑顔でその場を離れた。 こういう展開は基本クラス一緒とかそういう展開なんだろうな。 (まぁいい、俺も行こう。) 俺はそういって歩き出した。
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