第1章

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~遡ること20分~ 「でけぇ.....」 桐生学園の大きさを目の当たりにし、思わず声に出してしまった俺。 それほど大きくて、豪華な学校だった。 ...いや、それ以前に 「この門、どうやって通ったらいいんだ?」 そう、門までもが豪華で高かった。 もうすでにほかの生徒は学園の敷地内にいるらしく、周りを見ても生徒らしき人はいない。 門をじっと見ていると、インターホンを見つけた。 「取りあえず、押してみるか。」 リンゴーン 「っ!?」 この音、インターホンじゃねーだろ、おい。 少し待つと、人の声が聞こえてきた。 「誰だ?」 「新入生の東雲ですけど。」 ぶっきらぼうな言い方に少しカチンッときながら答えると、あぁ~。と、言われ 「お前が東雲か。 開けるから少し待ってろ。」 そう言われ、一分も立たないうちに門が開いた。 中に入ると、右から誰かが走ってくるのが見え、さっきのインターホンの人だろう、と考えていると声をかけられた。 「初めまして。 俺は門衛の高田 純也だ。 よろしく。」
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