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~遡ること20分~
「でけぇ.....」
桐生学園の大きさを目の当たりにし、思わず声に出してしまった俺。
それほど大きくて、豪華な学校だった。
...いや、それ以前に
「この門、どうやって通ったらいいんだ?」
そう、門までもが豪華で高かった。
もうすでにほかの生徒は学園の敷地内にいるらしく、周りを見ても生徒らしき人はいない。
門をじっと見ていると、インターホンを見つけた。
「取りあえず、押してみるか。」
リンゴーン
「っ!?」
この音、インターホンじゃねーだろ、おい。
少し待つと、人の声が聞こえてきた。
「誰だ?」
「新入生の東雲ですけど。」
ぶっきらぼうな言い方に少しカチンッときながら答えると、あぁ~。と、言われ
「お前が東雲か。
開けるから少し待ってろ。」
そう言われ、一分も立たないうちに門が開いた。
中に入ると、右から誰かが走ってくるのが見え、さっきのインターホンの人だろう、と考えていると声をかけられた。
「初めまして。
俺は門衛の高田 純也だ。
よろしく。」
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